我が家のケース②
主人は公務員で、現役でしたが
主人の職場でも、会葬をお断りするケースは増えておりましたので、お寺が実家とは別の市だったこともあり、職場関係の方には会葬をご遠慮いただくお願いをしました
それでも、主人と特に親しい方たちは市外のお寺まで、わざわざ来てくださいました
この時には、香典も固くご辞退、、としたのですが、後から考えるとあまり意味がないように感じました
亡くなった人が、葬儀のためのお金を充分に残してくれているとか、金銭的にとても余裕のあるお宅ならば、香典を辞退するのは分かりますが
実際に葬儀には現金が必要になります
我が家のように、そのための蓄えがないのであれば、香典は本音のところ大変助かります
お返しが面倒、というのが辞退の理由ならば
我が家は、辞退 なんて言える身分ではなかったのです
後々、きちんとお返しなりをすれば良い訳ですからね
義父の時には、自宅でしたし、やはり会葬をお断りしましたが、それでもお参りに来てくださり、ご香典を準備してきてくださった方からは、ご香典はいただくことにしました
職場の組合みたいなものの キマリ だからとお断りできず、いただいた供花も、飾っていただくとお葬式らしい雰囲気にもなり、何より、花が好きだった義母の柩の中に沢山のお花を入れてあげられましたので
いただいて良かったな
と、思いました
色々と『お断り』するのが流行っていますが
簡略化すること、お金をかけないこと、と
人の気持ちを大切にすること、昔からの伝統を守ること、とは
全く別の話なのではないかと感じました
『香典』の起源は
昔、遺体を燃やす時に少しでも良い香りがするように、、と、みんなが香木(燃やすと良い香りのする木)を持ち寄った
と聞いたことがあります
亡くなった人のために出来ることを!と優しい気持ちが本来の意味であるなら
わざわざ用意をして持ってきていただいた香典を、お返しが面倒だからとお断りするよりも
有り難く、その気持ちを受け取るのが、人としての礼儀であるような気がします
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